住宅購入の検討に役立つBELS（建築物省エネルギー性能表示制度）とは？

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このページでは住宅の性能評価に使用される「BELS（建築物省エネルギー性能表示制度）」について解説しています。

BELSとは

「BELS」は住宅性能の評価に関する制度の1つであり、正式名称は「建築物省エネルギー性能表示制度」となります。BELSは、2013年10月に国土交通省が制定した「非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン（2013）」にもとづいた評価制度です。

第三者機関が物件の省エネルギー性能について評価し、その結果を「星の数（1～5個）」によって示します。BELSは第三者機関によって決定される指標であり、客観的な信頼性があるとされています。

ZEHとの違いは？

建築物の省エネ性能を評価する指標や制度として「ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス：net Zero Energy House）」も広く利用されています。

BELSは、対象建築物の省エネルギー性能について、一般社団法人住宅性能評価・表示協会が第三者機関として評価している制度です。一方、ZEHはエネルギー収支がゼロ以下であるなど、規定の省エネ基準を満たした住宅について「ZEH住宅」と認定する制度です。

住宅のBELSを確認するメリットは？

エネルギー消費量の削減率がわかる

BELSは住宅の省エネ性能を2つの視点から評価しており、1つが建築物で消費される石油や天然ガスなどの一次エネルギーの消費量についての指標です。

BELSの評価は星の数が多いほど優れています。また星の数は、建築物で使用される電気やガスのエネルギー源の消費量（設計一次エネルギー消費量）に対して、事前に設定されている基準一次エネルギー消費量を割ることで「BEI（一次エネルギー消費量基準：Building Energy Index）」を算出し、そのBEI値によって星の数が設定されています。

つまりBELSの星の数が多いほど、エネルギー消費量が抑えられていることを示しています。

断熱性能があるか確認できる

BELSの指標の1つである建築物の外皮性能とは、壁や屋根、窓・開口部などにおける断熱性や遮熱性を示しており、外気温の変化に左右されることなく、どれだけ室温や気密性を維持できるかを指しています。

BELSとしての評価が優れているほど、その建築物の外皮性能が優れていると考えられ、結果的にその建築物は断熱性能や遮熱性能にも優れていると期待できます。